インプラント治療で上顎の奥歯の顎の骨が足りない場合に行われる骨造成「ソケットリフト」「サイナスリフト」の違いとは?|浜松市中央区の歯医者|浜松歯科

〒432-8038 静岡県浜松市中央区西伊場町62-6

トピックス TOPICS

インプラント治療で上顎の奥歯の顎の骨が足りない場合に行われる骨造成「ソケットリフト」「サイナスリフト」の違いとは?


顎の骨を増やし、インプラント治療を行える可能性を高める「骨造成」。


前回のブログでは、インプラント治療で行う骨造成の概容をお話しさせていただきました。


今回は、主に、上顎の奥歯の顎の骨が足りない場合に行われる骨造成「ソケットリフト」「サイナスリフト」について、詳しくご説明します。


■ソケットリフト


ソケットリフトとは、上顎の奥歯の顎の骨が少し足りない場合に行う骨造成です。


◎ソケットリフトの流れ

上顎の奥歯の噛み合わせ面の歯ぐきを切開し、上顎洞底部へ縦方向のルートを作ります。

縦方向に作ったルートから器具を入れ、慎重に、上顎洞の底の粘膜を持ち上げます。

上顎洞底部に骨補填材とインプラント体を埋め入れ、歯ぐきを閉じます(※)。


(※)骨補填材を入れず、患者さんの血液のみを成長因子

として上顎の骨を増やす方法もあります。


■サイナスリフト


サイナスリフトとは、上顎の奥歯の顎の骨が大きく足りない場合に行う骨造成です。


◎サイナスリフトの流れ

  1. 上顎の奥歯の歯ぐきの側面を切開し、上顎洞底部へ横方向のルートを作ります。


  1. 横方向に作ったルートから器具を入れ、慎重に、上顎洞の底の粘膜を持ち上げます。


  1. 上顎洞底部に骨補填材を入れ、歯ぐきを閉じます。サイナスリフトでは顎の骨を増やす骨造成(=サイナスリフト)の後、約6ヵ月間の治癒期間を置き、再度、歯ぐきを切開してインプラント体を埋め入れることが多いです。


■ソケットリフトとサイナスリフトの違い


①目的


ソケットリフトとサイナスリフトは、どちらも、上顎の奥歯の顎の骨を増やすために行う骨造成です。


②上顎洞底部へのルートの作り方


ソケットリフトは、歯ぐきの噛み合わせ面(縦方向)から骨補填材を入れます。

サイナスリフトは、歯ぐきの側面(横方向)から骨補填材を入れる点が特徴です。


③適している症例


ソケットリフトは、上顎の奥歯の顎の骨が少し足りない場合に行います。

サイナスリフトは、上顎の奥歯の顎の骨が大きく足りない場合に行う点が特徴です。


④骨補填材とインプラント体を埋め入れるタイミング


多くの場合、ソケットリフトは骨補填材とインプラント体を同時に埋め入れます。


サイナスリフトは、骨補填材とインプラント体の埋め入れ(インプラント手術)を別々に行うことが多いです。


顎の骨の状態によっては、サイナスリフトにおいて骨補填材とインプラント体の埋め入れを同時に行えるケースも。


⑤治癒期間(組織の治癒にかかる期間(顎の骨を増やす期間))


ソケットリフトは歯ぐきなどの組織への侵襲が比較的抑えられるため、治癒期間は平均で3ヵ月程度になります。


サイナスリフトは歯ぐきなどの組織への侵襲が比較的大きく、治癒期間は平均で6~10ヵ月程度に及ぶこともあります。


【顎の骨が足りない場合でも、骨造成によってインプラント治療を行える可能性があります】


今回は、上顎の奥歯の顎の骨が足りない場合に行うことがある骨造成「ソケットリフト」「サイナスリフト」のご紹介をさせていただきました。


ソケットリフト・サイナスリフトのほか、骨造成には、前歯~奥歯まで幅広い部位の顎の骨の増量にアプローチする「GBR(骨誘導再生法)」も。GBRの詳細については、今後、機会があるときにブログでのご説明を予定しています。


– インプラントの無料相談のご案内 –


当院では、これまでに培った知識と経験を活かし、一人ひとりのかたに合った「オーダーメイドのインプラント治療」をご提供しております。


顎の骨の厚みや高さが足りないなど、骨造成が必要な難症例も受け付けています。


  • 入れ歯が合わず、食べ物をしっかり噛みにくい

  • 失った歯の補い方で悩んでいる


など、合わない入れ歯、お口のお困りごとがあるかたは当院までお気軽にご相談ください。相談費は無料です。


カウンセリングでは、患者さんからのお話をお伺いし、口腔内の状態を確認します。口腔内の状態を確認した上で、インプラント治療の内容・費用・治療期間について、丁寧にわかりやすくご説明いたします。



浜松歯科
歯科医師
⇒理事長の経歴はこちら