【進行段階別】歯周病の症状とは 自分では気づきにくい? セルフチェックで進行度を確認|浜松市中央区の歯医者|浜松歯科

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【進行段階別】歯周病の症状とは 自分では気づきにくい? セルフチェックで進行度を確認


日本人が歯を失う原因の第1位、歯周病(※)。


(※)厚生労働省「歯科疾患実態調査

(令和4年)より引用。


歯周病の怖いところは、ご自身では歯周病の症状に気づきにくい点です。歯周病は進行しても痛みなどの自覚症状を感じない場合が多く、歯科医院で治療を受けずに歯周病を放置しているかたも少なくありません。


歯周病を放置すると、歯周病が進行して歯ぐきが大きく下がったり、顎の骨が溶けてしまうことも。歯周病が重度に進行した場合、歯がグラグラになり、指でつまんで歯を抜けるほど、顎の骨が大きく溶けるケースもあります。


■歯周病とは


◎歯周病菌や噛み合わせの乱れが原因で、歯周組織(歯ぐき・顎の骨など)がダメージを受ける病気です

歯周病とは、歯を取り囲む歯ぐき・歯を支える顎の骨など、歯の周りにある歯周組織に起きる病気を指します。


[歯周病を発症・進行させると考えられている2大因子]


  • お口の中(特に歯垢の中)にひそんでいる歯周病菌(カビ菌などから構成される悪玉菌)

  • 噛み合わせの乱れ(外傷性咬合)


歯周病とは、上記のような原因により、歯ぐき・顎の骨などの歯周組織がダメージを受ける病気です。


■歯周病の怖さ 痛みは感じないの?


◎歯周病は痛みなどの自覚症状を感じないことが多いです

歯周病の怖さは、痛みや違和感などの自覚症状を感じにくい点です。


通常、むし歯は進行すると歯がしみたり、歯に痛みを感じます。一方、むし歯とは異なり、歯周病は痛みなどの自覚症状を感じないことが多いです。


{歯周病は“静かな殺し屋”}


欧米での歯周病のあだ名は「サイレント・キラー(静かな殺し屋)」。


「痛みなどの自覚症状を感じにくく、気がついたときは歯周組織に大きなダメージを受けているケースが多い」ことから、上記のようなあだ名がつけられたと言われています。


◎重度の歯周病では痛みを感じる場合もあります

  • 歯ぐきが大きく下がり、歯根が露出する

  • 顎の骨が大きく溶け、歯がグラグラになる


重度の歯周病では上記のような状態になり、噛んだときに歯の痛み・顎の骨の痛みを感じる場合も。


■進行段階別 歯周病の症状


痛みなどの自覚症状を感じにくい歯周病ですが、以下に、歯周病を発症・進行すると現れやすくなる症状を挙げます。


1.初期「歯肉炎」(歯ぐきのみに留まっている初期段階の歯周病)


  • 歯ぐきが赤く腫れる

  • 硬い物を噛んだときや歯を磨いたときに歯ぐきから血が出る


2.中等度「歯周炎」(歯ぐきに加え、顎の骨にダメージが及んだ歯周病)


  • 歯ぐきが赤黒くor紫色に腫れる

  • 硬い物を噛んだとき・歯を磨いたときに歯ぐきから血や膿が出る

  • 食べ物を噛んだとき・歯を噛み締めたときに歯ぐきから血や膿が出る

  • 歯が浮くような違和感がある

  • 歯ぐきのハリ(弾力)が失われ、歯ぐきがブヨブヨになる

  • 歯ぐきが下がり、以前よりも、歯が長く見える

  • 口臭がする(卵や玉ねぎが腐ったような臭い)

  • 歯がグラつく(歯が不安定な感じがする)


3.重度「重度歯周炎(歯槽膿漏)」(歯ぐき、顎の骨に大きなダメージが及んだ歯周病)


  • 歯ぐきが赤黒くor紫色に腫れる

  • 硬い物を噛んだとき・歯を磨いたときに歯ぐきから血や膿が出る

  • 食べ物を噛んだとき・歯を噛み締めたときに歯ぐきから血や膿が出る

  • 歯ぐきのハリ(弾力)が失われ、歯ぐきがブヨブヨになる

  • 歯ぐきが大きく下がり、歯根が露出する

  • 強い口臭がする(卵や玉ねぎが腐ったような強い臭い)

  • 歯がグラグラになり、弾力がある物・硬い物などを噛めなくなる

  • 力をかけなくても、自然に歯が抜け落ちる(末期)


■あなたはいくつ当てはまる? 歯周病セルフチェック


以下は、歯周病のセルフチェックリストです。ご自身の症状に当てはまるものがないか、チェックしてみましょう。


□歯ぐきが赤く腫れている

□噛んだとき・歯を磨いたときに歯ぐきから血が出る

□歯と歯のあいだに食べかすが挟まりやすくなった

□歯ぐきがやせてきた気がする

□歯ぐきが下がり、歯が長く見える

□歯と歯のあいだの歯ぐきが△(シャープな三角)ではなく、歯ぐきがブヨブヨと腫れて丸みがある

□歯が浮くような違和感がある

□指で押したとき、歯がグラつく


≪判定≫


  • 1つも当てはまらなかったかた


歯周組織は良好な状態であると考えられます(※)。


ひき続き、毎日のセルフケア(歯みがき+歯間清掃)と歯科医院で受ける定期検診を継続していきましょう。


(※)歯周病にかかっていないことを

保証するものではありません。

チェックリストに1つも当てはまらなくても、

歯周病の可能性があります。


  • 1~2つ、当てはまったかた


歯周病の可能性があります。

毎日のセルフケアを継続しながら、まずは一度、歯科医院を受診することをおすすめします。


  • 3つ以上、当てはまったかた


歯周病が中等度~重度に進行している可能性があります。

できるだけ早めに、歯科医院を受診しましょう。


【保険にて、エアフローを用いたGBTメンテナンスによる定期検診を行っています】


浜松歯科では、保険にて、エアフローを用いた「GBTメンテナンス」による定期検診(歯周病治療)を行っています。


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により、歯・歯周組織への刺激を抑えながら歯のクリーニング・歯石取りを行える点がGBTの特徴です。


従来のPTCによる保険の歯のクリーニング・歯石取りが苦手・痛い、というかたには、GBTが選択肢として挙げられます。


大切な歯・歯周組織の健康を守るために、毎日のセルフケアと併せて歯科医院で定期検診を受けましょう。


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