日本人全体の約5割、2人に1人のかたが、かかっているとされるお口の病気、「歯周病」(※)。
(※)厚生労働省「歯科疾患実態調査」(令和4年)より引用。
歯周病にかかると、歯周病菌や噛み合わせの悪さなどの原因により、歯を支える歯ぐき・顎の骨がダメージを受けます。重度に進行した歯周病では歯ぐきが大きく下がり、顎の骨が溶けて歯がグラグラになることも。
目次
■歯周病治療・予防のための「エアフロー」を保険適用で行っています
◎歯垢の膜「バイオフィルム」を徹底的に除去するために
浜松歯科では、歯周病治療・歯周病の再発防止策の一環として「エアフロー」を保険適用で行っています。
エアフローとは、超微細パウダーと水をミックスし、空気の力でパウダーを噴射することで歯についた歯垢の膜(バイオフィルム)などを落とす処置です。
[エアフローで用いられる超微細パウダーの種類]
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炭酸水素ナトリウム(重曹)
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グリシン(アミノ酸の一種)
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エリスリトール(天然由来の甘味料(むし歯になりにくい糖アルコールの一種))
[エアフローの除去の対象になるもの]
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歯垢の膜(バイオフィルム:歯周病・むし歯を進行させる細菌が棲みついている歯垢の膜)
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歯についた着色汚れ(ステイン)
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やわらかい歯石
◎空気の力で超微細パウダーを噴射するため、施術時の痛みを感じにくく、歯ぐきの表面を傷つける心配はほぼありません
エアフローは空気の力により、超微細パウダーを歯の表面や歯周ポケット内部の歯の根面に噴射します。
空気の力で超微細パウダーを噴射するため、施術時の痛みを感じにくいです。歯ぐきの表面を傷つける心配はほぼありません。
■歯周病治療・歯周病の再発防止の大切さ
◎歯垢・歯石がついた状態が続くと、歯周病が進行しやすくなります
多くの日本人が、かかっているとされる歯周病。
冒頭でお伝えしたとおり、歯周病が進行すると歯ぐきが下がったり、顎の骨が溶けて歯がグラグラになることがあります。重度の歯周病ではご自身の指でつまんで歯が抜けるほど、歯・歯周組織の状態が悪くなる場合も。
歯を失うこともある怖い歯周病ですが、歯周病の主な原因である歯周病菌は、歯についた歯垢(バイオフィルム)の中にひそんでいます。歯垢のほか、歯垢が石灰化して歯石が歯に付着すると、歯石の下で歯周病菌が繁殖しやすくなるため、歯石にも注意が必要です。
◎ご自身で行うセルフケアのみでは、歯についた歯垢・歯石は落とし切れません
歯周病の進行を防ぐためには、まずは、歯みがき(+フロスによる歯間清掃)をしっかり行い、歯についた歯垢を落とすことが基本のケアになります。
歯みがきが基本のケアですが、ご自身で行うセルフケアのみでは、歯についた歯垢・歯石は落とし切れません。
ご自身では落とし切れない歯垢(歯垢の膜:バイオフィルム)・歯石を落とすためには、歯科医院で定期的に歯周病メンテナンスを受けることが重要です。
[歯周病の進行を抑えるために重要な2つのケア]
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セルフケア(歯みがき+歯間清掃)
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歯科医院での定期メンテナンス(検診+歯のクリーニング(エアフローなど))
【エアフローを用いたGBTメンテナンスによる歯周病治療を行っています】
浜松歯科では、今回ご紹介のエアフローを用いた「GBTメンテナンス」による歯周病治療を保険で行っています。
4月後半に公開予定のブログでは、当院で行っているSPT(歯周病安定期治療)の一種「GBTメンテナンス」について、ご説明します。