歯の平均寿命は何年? 年齢別:歯を失う本数&原因 歯の寿命を延ばすために大切な「2つのケア」|浜松市中央区の歯医者|浜松歯科

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歯の平均寿命は何年? 年齢別:歯を失う本数&原因 歯の寿命を延ばすために大切な「2つのケア」


食べ物を噛み、発音を助けてくれるなど、健康的に生きていく上で欠かせない、歯。

大切な歯ですが、歯周病、むし歯、歯根破折、事故などが原因で、歯を失ってしまうことも。


歯を失うまでの年齢=歯の平均寿命は何年くらいなのでしょうか?


■歯の平均寿命は何年?


◎日本人の平均的な歯の寿命(天然の歯を失うまでの年数)は50~65年程度

厚生労働省が定期的に行っている調査では、日本人の平均的な歯の寿命は50~65年程度と報告されています(※)。


(※)厚生労働省「歯科疾患実態調査」(令和4年)より引用。


■年齢別:歯を失う本数&原因 何歳くらいに、どんな原因で歯を失うことがあるの?


◎40歳以降、歯を失いやすい傾向が見られます

[歯を失ったときの年齢&失った歯の平均の本数]


年齢

失った歯の平均の本数

15~19歳

0.0本

20~24歳

0.3本

25~34歳

0.4本

35~44歳

0.6本

45~54歳

1.4本

55~64歳

3.0本

65~74歳

6.0本

75~84歳

11.2本

85歳~

14.1本


1.20歳以下の未成年のかたは、矯正治療の抜歯で歯を失うことが多いです


15歳以下の約7割、15~19歳の約3割のかたが矯正治療における抜歯(抜歯矯正)で歯を喪失しています。


2.15~49歳のかたは、むし歯で歯を失うケースが多く見られます


15~19歳の約1割、20~24歳の約2割、25~29歳の約3割、30~44歳の約4割、45~49歳の約3割のかたがむし歯で歯を失っています。


3.40代以上になると、歯根破折で歯を失うかたが増えてきます


歯根破折(しこんはせつ)とは、歯根が割れた・折れた状態です。

40~49歳の約1割~1割強、50歳以上の約2割のかたが歯根破折で歯を失っています。


{むし歯治療などで神経を抜いた歯の歯根破折に要注意}


40代以上において歯根破折で歯を失うかたが多いのは、「神経を抜いてもろくなった歯」に長年のダメージが蓄積していることが原因の一つと考えられています(神経を抜いてもろくなった歯で噛み続けてきたことによる歯へのダメージ)。


若い頃などにむし歯治療で神経を抜いた歯はもろく、歯根破折が起きやすいため、要注意。神経を抜いた歯で数年~10年以上、積極的に硬い物・弾力のある物を噛んでいると、歯根破折が起きる可能性があります。


4.50代以降は、歯周病で歯を失うかたが少なくありません


50代以降は、進行した歯周病で歯を失うかたが少なくありません。

50歳以上の約4割~4割強のかたが、進行した歯周病(中度~重度)で歯を失っています。


{50歳以上になると、進行した歯周病で歯を失いやすくなる理由}


50歳以上になると、なぜ、進行した歯周病で歯を失いやすくなるのでしょうか?

50歳以上では、突然、急激に歯周病が進行するから?いいえ、その考え方はあまり適切ではありません(※)。


(※)歯周組織の状態が急激に悪化していく
「侵襲性歯周炎(若年性歯周炎)」も存在します。


歯周病は長い年月をかけて、ゆっくりと、少しずつ進行していくことが多いです。


20代など、若い頃に歯周病(初期の歯周病の歯肉炎)になり、15~20年以上の長い年月をかけ、歯周病が進行。50歳以上になり、中度~重度の歯周病によって蓄積した歯周組織へのダメージが原因で歯を失う…


上記のようなメカニズムが、50歳以上の中高年のかたが、進行した歯周病で歯を失いやすい主な理由と考えられています。


上記のデータの引用元:
(※)公益財団法人8020推進財団
第2回 永久歯の抜歯原因調査
(2018)より引用。


【毎日のセルフケア&歯科医院で受けるプロケアで歯周病・むし歯の進行を抑えましょう】


歯・歯周組織の健康を守るには、まずは、ご自身で行う毎日の歯みがき+歯間清掃(セルフケア)が欠かせません。


セルフケアが基本ですが、ご自身で行う歯みがき+歯間清掃のみでは、歯についた歯垢・食べかすなどの汚れを落とし切るのは難しいです。


ご自身では落とすのが難しい歯の汚れは、歯科医院の定期検診で行う歯のクリーングで除去してもらうことをおすすめします。


{保険にて、エアフローを用いたGBTメンテナンスによる定期検診を行っています}


浜松歯科では、保険にて、エアフローを用いた「GBTメンテナンス」による定期検診(歯周病治療)を行っています。


  • エアフロー&超微細パウダー

  • スマートピエゾン


上記を用いることで、歯・歯周組織への刺激を抑えながら歯のクリーニング・歯石取りを行える点がGBTメンテナンスの特徴です。


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歯のクリーニングに加え、定期検診では、歯科医師が患者さんの歯・歯周組織の状態をチェック。歯科医師が歯・歯周組織の状態を定期的にチェックすることで、歯周病・むし歯などのお口の病気の早期発見・早期治療にもつながります。


かけがえのない、天然の歯。


歯・歯周組織の健康を守るために、毎日のセルフケアをしっかり行い、併せて、歯科医院で定期検診を受けましょう。


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