インプラント治療の際、患者さんの顎の骨が足りない場合は、「骨造成」によって骨を増やす必要があります。
骨造成の中でも、一般的に行われる方法の一つが「GBR(骨誘導再生法)」です。
今回は、顎の骨を増やすための骨造成の一種「GBR」について、ご説明します。
目次
■GBR(骨誘導再生法)とは
◎顎の骨の厚みや高さが足りない場合に行うことがある骨造成です
GBR(骨誘導再生法:Guided Bone Regeneration)とは、顎の骨(歯槽骨)の厚みや高さが足りない場合に行うことがある骨造成の一種です。
◎骨補填材とインプラント体を同時に埋め入れます
増やしたい部分の顎の骨の箇所に、骨補填材(自家骨など)とインプラント体を同時に埋め入れる点がGBRの特徴です(※)。
(※)顎の骨の状態によっては、骨補填材とインプ
ラント体を別々に埋め入れる場合があります。
◎GBRにかかる平均の期間は約4~6ヵ月
GBRにより、顎の骨を増やすためにかかる平均の期間は約4~6ヵ月になります(※)。
(※)平均の期間です。上記以上の期間がかかる場合もあります。
◎GBRでは痛みを感じるの?
インプラント手術と同様に、GBRの際は局所麻酔をした上で骨造成を行います。麻酔をするため、GBRの手術中に痛みを感じることはほぼありません。ご安心ください。
◎GBRの費用はどれくらい?
浜松歯科では、50,000円(税込)にてGBRを行っています(※)。
(※)クリニックによって費用が異なります。
■GBRの流れ
当院では、以下のような流れでGBRを進めていきます。
1.検査・診断&GBRの治療計画の立案
歯科医師による検査・診断を行い、口腔内の状態を確認します。
検査・診断結果を基に、それぞれのかたに合ったGBRの治療計画を立案していきます。
2.自家骨の採取(GBR手術と同じ日に行います)
GBRを含め、骨造成では、顎の骨を増やすための材料として患者さんご自身から骨の一部を採取することがあります(※)。
自家骨を採取する際は、麻酔を行った上で、患者さんの顎の骨の一部(主に下顎の骨の一部)を採取させていただきます。
(※)自家骨以外(人工骨など)を用いる
場合は、自家骨の採取は不要です。
3.GBR(骨補填材とインプラント体の埋め入れ)
麻酔を行い、GBRを実施します。
[GBRの手術の流れ]
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歯ぐきを切開し、患部にインプラント体を埋め入れます
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患部に骨補填材(主に自家骨)を埋め入れます(※1)
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補填した箇所をメンブレン膜で覆います
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歯ぐきを閉じます
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(非吸収性メンブレン膜の場合)約4~6ヵ月後、歯ぐきを切開してメンブレン膜を除去します(※2)
(※1)必要な場合、メッシュ(オスビルダー)を用い、
補填した箇所を固定することがあります。
(※2)吸収性メンブレン膜の場合は、除去手術は不要です。
■GBRのメリット
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上顎・下顎、前歯~奥歯まで、幅広い箇所の骨造成に適応できる
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骨補填材とインプラント体の埋め入れを同時に行える
■GBRのデメリット
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歯の位置・顎の骨の状態によっては、GBR以外の骨造成が必要になる場合がある(上顎の骨造成「ソケットリフト」「サイナスリフト」など)
【一人ひとりのかたに合った「オーダーメイドのインプラント治療」】
浜松歯科では、これまでに培った知識と経験を活かし、一人ひとりのかたに合った「オーダーメイドのインプラント治療」をご提供しております。
顎の骨の厚みや高さが足りないなど、骨造成が必要な難症例のインプラント治療も受け付けています。
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顎の骨が足りず、インプラントを入れることをあきらめかけている
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失った歯の補い方で悩んでいる
など、顎の骨が足りないかた、失った歯の治療法でお悩みのかたは当院までお気軽にご相談ください。相談費は無料です。
カウンセリングでは、患者さんからのお話をお伺いし、口腔内の状態を確認します。口腔内の状態を確認した上で、インプラント治療の内容・費用・治療期間について、丁寧にわかりやすくご説明させていただきます。